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2020.01.14 ALL

ラルフ・オリエンマのTOKYO散策 Vol.1 中目黒にあるミリタリー服を扱う名店で古着談義

 

「東京にはとても興味があって、初めて日本を訪れた時にはポール・スチュアートのお店の美しさ、桜、皇居、新旧様々な建物に感動しました。しかし、何よりも素晴らしいのは、親切でおしゃれな日本の人々です」というポール・スチュアートのクリエイティブディレクター、ラルフ・オリエンマ(RALPH AURIEMMA)。
自ら「ヴィンテージのミリタリー服をコレクションしています」という彼が、中目黒駅東口から徒歩5分ほどの路地にあるミリタリーライフスタイルのセレクトショップ『hallelu(ハレル)』を訪れました。

 

Photo. Shimpei Suzuki / Text. Makoto Kajii
Edit. FUTURE INN

 

 

国や年代は問わず、“ファッションとして使えるアイテム”を揃える『ハレル』

 

ミリタリー&古着好きには名を知られる『ハレル』は、オーナーの加瀬義隆さんが「ミリタリーライフスタイル」をテーマに2014年に中目黒にオープン。新旧のミリタリーガーメンツをメインに、“ファッションとして使えるアイテム”から生活に根ざした雑貨・道具類まで本物のミルスペックで揃えています。

店内に一歩足を踏み入れたときから、「お気に入りショップになりました」と笑顔がこぼれるオリエンマは、「1920年代や30年代初頭のヴィンテージのミリタリー服のディテールが大好きで、ジョッパーパンツ、ワークジャケット、ハンティング用の服、シャツ襟を集めています」と言います。

 

 

加瀬 どうしてヴィンテージ服をコレクションしているのですか。

オリエンマ 自分は、ポール・スチュアートがアメリカで展開中のライン『Phineas Cole(フィニアス・コール)』(※日本未展開)のデザインディレクターをしていて、サルトリアルをベースにしながらミリタリーなどをデザインソースにしています。

加瀬 ミリタリーのどういうところに魅力を感じるのですか。

オリエンマ 加瀬さんのお店に来て興奮していますが、ミリタリーならではの理にかなった機能性や実用性を支えるディテールに魅了されています。自分が好きなのはもちろん、「優れたディテールをファッションに落とし込んでアップグレードする」ためにチェックしていますね。

 

 

手に取ったのは、フランスのパンツM47と60年代のアメリカの名品パンツ

 

オリエンマがハレルに入って迷わずピックアップしたのがヴィンテージの2本のパンツ。肩に掛けて店内を熱心に見て歩きます。

加瀬 1本は、フランスのパンツM47ですね。ラグジュアリーブランドのデザインソースにもなってきた人気の高いデザインです。

オリエンマ とても好きなパンツです。もしこれをベースに自分が新たにデザインするなら、アジャストメントの位置を少し下げて、ベルトはスムーズに通せるようにしますね。

加瀬 もう1本は、60年代のベトナム戦争時にアメリカ軍が官給していた通称「ジャングルファティーグパンツ」です。このコットンポプリン素材は、亜熱帯に適した素材として開発されたことでも有名で、アメリカでは定番です。

オリエンマ まさに“GIレギュレーション”の名品ですね。ミリタリーパンツは大好きで、カーゴパンツを見たら「ポケットを取ってスマートにしよう」とか、雰囲気を変えるために「フランネル素材にしたらどうなるだろう」と考えます。

加瀬 デザイナーの元ネタになるのは、僕もうれしいです。ミリタリーアイテムは冬が強いんですが、シーズンを通してトレンドの発信元になるともっとうれしいですね。

 

 

 

ユニフォーム的な機能性と実用性を「美しい」と言葉にできる感性

 

オリエンマ 加瀬さんはヴィンテージのどこに惹かれますか。

加瀬 MA-1やM65などはファッションの元ネタとして定番ですが、流行り廃りがないことですね。それと、たとえばフィールドジャケットはどこの国にもありますが、今は世界的に品薄になってきていて、自分はオリジナルを扱いたいと思っています。

オリエンマ これらの服の目的はミリタリー用ですが、先人たちが時間と知恵をかけて試行錯誤して進化させてきたところが大きな魅力。このジャケットも素晴らしいですね。

 

 

加瀬 これは40~50年代のUSアーミーのパイルジャケットです。これは上にシェルがあって、ボタンで装着するライナーのような役割のもの。実はリメイクものですが、アメリカ製で見映えがするし、雰囲気も持っていますね。

オリエンマ 素晴らしい。VERY COOLですね。機能性と実用性がとても「美しい」です。

加瀬 オリエンマさんは「プリーツ=動きやすさ」という視点で見るなど、モノの見方がやはりデザイナーさんですね。

オリエンマ 加瀬さんのヴィンテージに対するエネルギーや情熱を感じて、とても楽しい時間になりました。ありがとうございます。

 

 

Information

hallelu(ハレル)
東京都目黒区上目黒1-19-1高野ビル1階
03-5734-1946
http://hallelu.jp/

 

Profile

ラルフ・オリエンマ(RALPH AURIEMMA)
米国系の会社で米国市場向け製品の開発を担当後、シャツの「ロレンツィーニ」とトラウザーズの「インコテックス」で米国市場向けのデザインと企画を9年間担当する。その後、「ラルフ ローレン・パープルレーベル」のデザインを担当。2006年にポール・スチュアートに入社し、「フィニアス・コール」の2007年秋冬コレクションに参加し、デザインディレクターを務める。2014年に新CEOが就任し、ポール・スチュアートのクリエイティブディレクターに指名される。