2021.05.28

ニューヨーク通信 Vol.2 ニューヨークの春の風物詩 メイシーズフラワーショー 2021

マンハッタンの34丁目ヘラルドスクエアに位置する、メイシーズ旗艦店のメインエントランス。

 

ニューヨークの老舗デパート、メイシーズのヘラルドスクエア店でフラワーショー(Macy’s Flower Show 2021)が5月2日から16日まで開催されました。1858年創業のメイシーズは、全米に470店舗を展開するアメリカ最大のデパートチェーンで、旗艦店であるヘラルドスクエア店は、ニューヨークのデパートの中で最大の売り場面積を誇ります。フラワーショーの他に、独立記念日の花火大会や、感謝祭のサンクスギビングデーパレードを主催しており、ニューヨーカーにとって非常に馴染み深いデパートです。ニューヨークの長い冬を経て、春を待ちわびるニューヨーカーに春の訪れを告げる風物詩として人気のフラワーショーは、今年で第46回目を迎えました。昨年は3月に開催予定でしたが、コロナ禍の為に初めて中止となっていました。今年のショーのテーマは「GIVE • LOVE • BLOOM」です。昨年、新型コロナウイルス拡大という難題に直面しながらも、明るく立ち向かった地元コミュニティへ向けての愛と希望のメッセージが込められています。様々な生花と樹々をふんだんに使った華やかな装飾は、メインとなっている1階フロアと中2階(Mezzanine)、ブロードウェイ沿いのショーウィンドウに展示されており、店内は生花の香りに包まれています。

 

Photo. & Text. Fumi Suzuki / Satoshi Suzuki
Edit. FUTURE INN

 

「AVIARY OF ASPIRATION / 希望の鳥籠」1階の天井に描かれた青空に映える、
色とりどりの蘭、ブロメリア、多肉植物で覆われた鮮やかな鳥籠。

 

「DRAGONFLY DREAMSCAPE / トンボの夢」中2階につながるエレベーターに掲げられた、
赤いラナンキュラス、青い紫陽花、芳香を放つラベンダーが散りばめられた金の羽のトンボ。

 

「BASKING BUTTERFLY BRIDGE / 日向ぼっこする蝶の橋」青いデルフィニウムやレモンサイプレスで彩られた橋の上で休む巨大な蝶。

 

「Macy’s Flower Show x FIT」ニューヨーク州立ファッション工科大学の学生による
ファッション デザインコンペティション大賞受賞者の作品。

 

鮮やかな生花で彩られた「LOVE 」のメッセージのショーウィンドウ。

 

生花のドレスを纏ったマネキンが美しいショーウィンドウ。

 

2年振りの恒例イベントの開催とあって、店内にはショッピングを楽しむ傍ら、フラワーショーを楽しむ大勢の人で賑わっていました。家族や友人と連れ立って訪れている人が多く見られ、皆一様に明るい表情で色とりどりの花々を前に写真撮影に興じる姿は、ニューヨーカーの日常生活の復活を感じさせました。

 

ニューヨークの新たなハブステーション モイニハン・トレイン・ホール

 

メイシーズを後にして、すぐ近くの31丁目〜33丁目の8番街と9番街の間に、今年2021年1月1日にオープンした「モイニハン・トレイン・ホール (Moynihan Train Hall) 」まで足を伸ばしてみました。

 

33丁目と8番街に面したモイニハントレインホールのエントランス。

 

ニューヨーク最大のターミナル駅、ペンステーションを拡張して作られたモイニハントレインホールは、ニューヨーク最大のジェームス・ファーレー郵便局の歴史的建物を残したまま、内部を大規模リノベーションしたものです。

 

全面ガラス張りの天井の高さは約28メートル。天窓から自然光が差し込む、明るく開放的な空間。

 

「ELMGREEN & DRAGSET / The Hive, 2020」31丁目の出入口に設置されているアーティストデュオ、
エルムグリーン&ドラッグセットのアート作品。

 

 

モイニハントレインホールはアムトラック(Amtrak)とロングアイランド鉄道(LIRR)の発着ターミナルとなっており、今後はフードホールやリテールスペースが順次オープンする予定です。トレインホール内には様々なアート作品が設置されており、パブリックアートを楽しむことも出来ます。ニューヨークの新名所として人気になること間違いなしですね。

 

【New York Forward】

ニューヨーク州では5月19日から、ワクチン接種完了者に対してのマスク着用や、ソーシャルディスタンスに関する規制がなくなりました。例外として公共交通機関や学校、病院などでは引き続きマスク必須、また飲食店や小売店などでは適宜の対応が推奨されています。ニューヨークでは様々なイベントの再開が発表されており、経済活動の完全再開に向けて着実に進んでいることを喜ばしく思う一方で、急ピッチの展開に多少の不安や戸惑いがあることも事実です。ちなみに筆者はワクチン接種は完了しましたが、マスク着用は続行中です。