ファッションはコミュニケーション。成功する起業家の共通点 ─佐藤真希子(iSGSインベストメントワークス取締役)後編
  1. TOP
  2. style-session
  3. ファッションはコミュニケーション。成功する起業家の共通点 ─佐藤真希子(iSGSインベストメントワークス取締役)後編
style-session

ファッションはコミュニケーション。成功する起業家の共通点 ─佐藤真希子(iSGSインベストメントワークス取締役)後編

時代が注目するキーパーソンにポール・スチュアートが迫る「STYLE SESSION」。 第6回目のゲストは、iSGSインベストメントワークス取締役 代表パートナーでベンチャーキャピタリストの佐藤真希子さんです。日本はもちろん世界でも数少ない女性ベンチャーキャピタリストとして活躍しながら、3児の母としての顔も持つ佐藤さん。普段のコーディネートから、子育てを通じて得た新たな視点、さらに成功する起業家の共通点など、ベンチャーキャピタリストならではのお話を伺いました。

Photo. Tsutomu Tanaka / Text. Shizuka Horikawa / Edit. Pomalo Inc.

― 起業の成功は、時代とタイミング。今の東京は、ベンチャー起業家にとってどうでしょう?

これからオリンピックもあるじゃないですか。世界的なイベントがあるときって、規制が緩和されたり、法律が変わったり、いろいろなことが大きく変わるときなので、もうチャンスしかないんですよ。我々からすると、もう進化するしかない。既存のものだとまかなえないということがわかっているので、これからシェアリングエコノミーの流れが加速すると思いますし、ありとあらゆる問題が起きて、課題が出て、大企業が相手でもベンチャーが勝てるチャンスが生まれるんです。いまの東京は課題も多いですが、それは社会の仕組みが変わるタイミングなので、私たちにとってはポジティブな流れです。新しいチャレンジは、今を変えるものですから。

― 日本の変化、感じますか?

感じますね、この10年。まず2008年にリーマンショックがあってから、ベンチャーキャピタルに関わる人の層も変わってきました。それまでは金融の人、すなわちお金を動かす人が優位な立場にいたのですが、そういう人たちは撤退していって、いま残っている人たちは起業家をリスペクトしていて、応援したいっていう人たち。そういう意味でも起業家と投資家の関係がよくなったと思います。起業家も、以前は家を担保にお金を借りてとか、起業するのも一大事だったけど、お金のことやインフラも含めて、起業することのハードルが下がってきていると思います。取らなきゃいけないリスクが減っている。というか、限りなくゼロに近いと思います。

― 起業したほうがいいと?

via pattern_6
はい。やりたいことがあればやったらいいと思います。特に若い方たちは、そういうマインドにだんだんなっているんじゃないかな。まだまだ選択肢としてマイナーだとはいえ、10年前に比べて、圧倒的に起業しやすくなっていると思います。副業禁止規定も減ってきていますしね。そして、実際に起業する人も増えている。会社に所属しないで、サービスを提供しようとか、持っているスキルで起業しようっていう人たちはこれからどんどん増えていくので、面白い時代に突入するんじゃないかっていうのはあると思います。
若い人たちは、「世界を変える!」っていうよりは、「自分たちの好きなことをやって、自己実現できる社会のためにこういう事業をやりたい」っていう人たちが多いですね。私たちの世代より気負い度は低い。海外留学するのと同じ感覚でできるというか。やってダメならやめればいいじゃん、みたいな。若い起業家が、どんどん増えたらいいと思います。

若いうちに起業する方が、人生の選択肢が増える。

― 若い方にベンチャー起業をすすめる理由は?

リスクは若いうちのほうが低いし、学べることも多い。失敗してもそれを糧にまたチャレンジすることもできる。学生のうちに遊ぶことも大事だと思いますが、起業して頑張ってるほうが縦も横も、色んな人と繋がれるし、全く違うレイヤーで人間関係を築けるので、見える世界も変わってくると思うんです。稼げるお金も違ってきますしね。人生の選択肢が増えると思うんです。本当若いうちに、高校生でもどんどんチャレンジしたらいいと思う。けどやっぱり日本人って保守的ですよね。アメリカの子どもたちって、子供の頃から「おさるのジョージ」を見ててもそうだけど、みんな自分でお金を稼ぐってことをしてるんですよ。外部の人に何かをして、対価としてお金をもらうってことをしてない日本の子どもは、親にお小遣いをもらうっていう発想やそのための努力はするんだけど、そういう場ってなかなかないし、そういうことをさせている親がいたら批難するような構造もある。けど、頑張ったら頑張った分だけ対価として得ることを知るっていう体験を、小さいうちからしたほうがいいと思うんです。そういう機会を子どもたちに持たせたいし、日本をそういう社会にしたいとも思います。じゃないと、まずいでしょう、日本。

― ベンチャーキャピタリストとしての立場からの危機感ですか?

人口はどんどん減ってて、高齢者は増えて、飲食に興味がなくて、海外にも興味なくちゃ。何で国が豊かになっていくのかってことを考えていくと、やっぱり不安になりますよね。そもそも優秀できれいなアラフォーの女子を日本人男性が女性として評価できないっていうのがまず、まずいでしょう(笑)。みんな海外の男性に持ってかれちゃう。本当、それも国益の損失。嘆きの一つですよ。

成功する起業家の共通点とファッション。

― 最後に、起業して成功する人の共通項って何かありますか?

みんなベンチャー起業家って24時間、365日、仕事をしているので、ファッションにまったく興味持っていない人が多いんですけど、ある程度組織が大きくなって、見られることが多くなると、マインドが変わってきてどう見られているかを気にしはじめるんですね。で、そうするとだんだん身だしなみもきれいになっていくんですよ。会社には立場やステージっていうのがあるので、ある程度会社が大きくなってきたら、容姿も綺麗にしていたほうがいいってことはよくアドバイスしています。こんな身なりじゃ、優秀な人材集まらないよとか、メディアに出るときはこういうイメージがいいんじゃない? とか、おかん的な視線で(笑)。細部にいろんなことが宿ると思っているので。

あと、内面的なことで言うと、成し遂げたい思いの強さとサービスへの自信ですね。男性って、最初から自信あったりするんですけど、女性って意外と最初はないんです。けど、みんなに評価されて、少しずつ自信がついてくると顔つきがどんどん変わってくる。地道に承認を積み重ねて輝いていきます。そのスピードは女性の方が早いですね。それと、個人差はありますが比較的女性のほうが現実的な目標を掲げていくのが得意な気がします。女性ベンチャーキャピタリストとして、女性起業家はどんどん増えて欲しいですね。
— 今回、佐藤さんに着用頂いた「FIRST JACKET」は、”管理職にステージアップした女性が最初に選ぶ1着"をコンセプトに実態調査から開発されたジャケットだけあり、佐藤さんにも気に入っていただけたようです。5つの機能的なポケットや着心地のよさはもちろん、この美しいシルエットは何より働く女性に自信を与えます。


(佐藤 真希子様着用アイテム)
JACKET (FIRST JACKET) ¥79,000 (+TAX)
TOP ¥39,000 (+TAX)
SKIRT ¥49,000 (+TAX)

問い合わせ先/SANYO SHOKAI(カスタマーサポート)Tel.0120-340-460

PEOPLE PROFILE

佐藤 真希子 Makiko Sato
iSGSインベストメントワークス 取締役/ベンチャーキャピタリスト
2000年、株式会社サイバーエージェントに新卒1期生として入社。インターネット広告事業本部に配属。大手人材企業や大手ECクライアントを主に担当し、2002年に同社ベストプレイヤー賞(MVP)を受賞。同社営業部門の初の女性マネージャーに就任。営業に加え採用や組織作りなど事業拡大に貢献したのち2005年に株式会社ウェディングパークに出向。ビジネスモデルの構築及び営業部門の立ち上げ、及び新規事業の立案・立ち上げを行う。 2006年より株式会社サイバーエージェント・ベンチャーズにて国内担当インベストメント・マネージャーとしてベンチャー投資事業に従事。2016年、株式会社iSGSインベストメントワークス取締役に就任。

23 件
ページトップへ