【WOMEN】すべては自分次第。走り続けてわかったこと。 ─河野奈保(楽天 常務執行役員)後編
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【WOMEN】すべては自分次第。走り続けてわかったこと。 ─河野奈保(楽天 常務執行役員)後編

時代が注目するキーパーソンにポール・スチュアートが迫る「STYLE SESSION」。 女性活躍推進法の施行後、社会で活躍する女性の増加がより見込まれる昨今。ポール・スチュアートでは、そんなエグゼクティブに向けて、ジャケットをはじめとするワードローブをご提案しています。

女性第1回目のゲストは、楽天株式会社 常務執行役員 兼 ECカンパニー プレジデント、河野奈保さんです。史上最年少且つ女性初の常務執行役員就任という快挙を成し遂げた彼女が大切にするそのスタイルとは――。 働く女性の第一線で活躍する河野さんの仕事への向き合い方、そしてファッションの捉え方に迫ります。

Photo. Keiichi Suto / Text. Shizuka Horikawa / Edit. Pomalo Inc.

意識して作った、ポジティブな性格。

― 意識的に心がけていることはありますか?

すべては自分次第なんだって思ってから、あらゆることを前向きに捉えられるようになりました。それから特に意識していたのが、枕詞を換えて話すこと。たとえば、とても嫌なことがあったとき「とってもムカつくことがあったんだけど」って話すと、それに同調して聞いている方も、「なにそれ酷いね」って、どんどんネガティブな愚痴になっちゃいますよね。けど、そうじゃなくて「普通じゃありえない本当におもしろいことがあったの」って視点を変えて話すと、それだけで印象がまったく変わるんですよ。文句を言ったあとってやっぱり自己嫌悪に陥っちゃうし、気持ちも落ちていってしまう。けど、意識的にネタにして物事をポジティブに捉えようとしはじめたら、いつの間にか芯からポジティブになりました。今の性格は意識して作ったものなんです。

― 仕事へのすごいパワーを感じます。辞めたいって思ったことはありますか?

もちろんそういうことも正直ありますよ、人間ですからね。けど、辛いなって思う局面でもふと、「あ、あの子とミーティングの約束あったな」とか、「あの子と頑張ろうって決めたよね」とか、いろんな人の顔が浮かぶんです。会社への帰属意識というよりも仲間への意識。仲間からの信頼を裏切りたくないから、それでまた仕事に向かっていくという感じです。私についてきてくれる部下の子のことは絶対に裏切れないですからね。

女性であることの弊害より、女性だからできること

― 女性初という快挙の裏に、女性ゆえの弊害を感じることはありますか。

時間的な制約は男性よりある気がしています。子育てもそうだけど、子育てしていなくても体力的なことも含めてすべての時間を仕事に費やすというのはやっぱり難しいなと感じています。たばこを吸う時間とか、飲みニケーションと言われるような、私が知らない会議室の外で、飲みの席でいろんなことが決まっていくのを過去には目の当たりにして、すごく悔しかったことはありました。阻害されている感じがしたし、どこか閉鎖的な部分ってあって、女性が上に上がれない理由ってこれなのかなって思ったりもしました。

一方で、時間を使うっていうコミュニケーションは男性が得意なんですけど、隙間時間を使うことに関しては女性のほうが得意なんじゃないかなって思います。エレベーターの中や階段、エレベーター待ちしているときなど、「最近どう?」「あれ、どうなってる?」といった具合に、1分、30秒のちょっとしたコミュニケーションは女性のほうが秀でているんです。オフィスの席は、入り口に近いほうがそれは効率的ではあるんですが、私の場合、わざと自分の座席をオフィスの隅っこや奥側に配置して、毎回自席に向かうなかでみんなの顔をよく見るようにしているんです。顔を見てると、わかるんですよね。私と話がしたそうだなって人は、こっちをチラっと見てたりして。自分で意識しないと時間をつくれない分、こうやって人の表情や動きなどを見て、あの人ちょっと最近元気ないからランチ誘おうかなとか考えるようにしています。

― 女性であることの弊害を数えるより、女性だからできることを探す。さすがのポジティブシンキングですね。

最も刺激的な遊びが仕事だと思ってるので(笑)。会社ではみんなが求めてる役を演じてるんですよね。「河野奈保」っていう人の役をやり切るというか。オモテウラじゃなく、自分の中で気合を入れる。そうなった瞬間、視界が開けて周囲が冷静に見えるんです。演じるということにかけても女性の方が上手なんだと思います。男性を動かすときは特にわかんないとか、教えて欲しい、助けて欲しいってことを言う方がうまくいく。それは経験則としてありますね。上司だった人が部下になったりするたびに複雑な思いはたくさんしてきたので、そのなかで学んだことです。そういうときは力技でどうにかするより、助けてっていったほうがいいんです。

経済を潤すことで、社会に貢献したい。

― 今後の目標を教えてください。

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勉強したい、何かを教えてほしいっていう二十代、三十代を越えて、年末に四十歳を迎えて、この四十代をどうしたいかってことを考えるようになったとき、できればやっぱり、自分の経験を活かして、社会に貢献できるようなことをしたいって思いました。それは募金をするとか、CSRをするとかではなくて、ビジネスとして経済を潤すことが重要だと思っています。楽天はそもそも日本を元気にしたいってスタートした会社ですしね。最近は会社の業務だけでなく、東京都からのご依頼で東京宝島推進委員会にも参加していまして、小池百合子知事さんともお仕事させていただいています。今後も女性サミットなど、時間のある限りはお手伝いさせていただきたいと思っています。

― 河野さんは、東京生まれ東京育ちでしたよね。

東京って、好きなんですよね。ここにいるだけでがんばんなきゃっていう空気感、エネルギーに満ち溢れてて。埋もれるのも簡単だけど、その中にたった一人ぽつんといるだけの自分が、何かしたいって思って動きはじめると、そのエネルギーの一つにもなり得る。NYもそう、いるだけで楽しいしわくわくします。

ポール・スチュアートもNYのブランドですよね。何着か持っていますがデザインはもちろん着心地がよくて好きです。やっぱりジャケット一つで気持ちって変わるので。気に入っているジャケットは、着るだけで気持ちが凛としますよね。今回、着させて頂いたジャケットは軽くて着心地もいいし、肩やカッティングのラインが女性らしくてきれいですね。お買い物して帰ってもいいですか?(笑)

― インタビュー終了後、今回の撮影場所でもあったポール・スチュアート青山店で実際にお買い物をして頂いた、河野さん。メディアでの露出や講演などの頻度にともない着用服の問い合わせが増え、以前より意識してブランドを選んでいるそうです。

今回、河野さんに着用していただいたグレーのジャケットは、ポール・スチュアートのアイコンとも言える「FIRST JACKET」。人間工学に基づき計算され尽くされたストレスフリーなフォルムとその機能性は、エグゼクティブな女性にこそ相応しいジャケットといえるでしょう。


(河野奈保様着用アイテム)
JACKET(WHITE) ¥46,000(+TAX)
JACKET(GRAY) ¥79,000(+TAX)
問い合わせ先/ポール・スチュアート 青山店 Tel.03-3406-8121

PEOPLE PROFILE

河野奈保 Naho Kouno
楽天株式会社 常務執行役員 兼 ECカンパニー プレジデント
SBI証券(旧イートレード証券)マーケティング部を経て、2003年に楽天株式会社へ入社。楽天市場事業部にて営業部、マーケティング部、編成部、開発部などで要職を歴任。2013年執行役員就任、上級執行役員を経て、2017年楽天史上最年少且つ女性の常務執行役員に就任。ECカンパニー プレジデントとして「楽天市場」をはじめさまざまなECビジネスを統括。講演やトークイベントなど各メディアでも活躍する。

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