仕事でもファッションでも相手を引きた立てせることが好き。─池貝知子(アイケイジー 代表取締役)中編
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仕事でもファッションでも相手を引きた立てせることが好き。─池貝知子(アイケイジー 代表取締役)中編

時代が注目するキーパーソンにポール・スチュアートが迫る「STYLE SESSION」。第8回目のゲストは、空間プロデューサーとしてグローバルに活躍する株式会社アイケイジー代表取締役の池貝知子さんです。建物にまつわるすべてを監修し、多くの人々に愛される空間を作り出すスペシャリストである同時に、社会の第一線で働く女性の鑑のような存在でもあります。ご自身の会社を立ち上げてから15年近く。人生のターニングポイント、これまで携わってきたプロジェクト、そしてビジネスを通じて心得たファッションスタイルなどについて語っていただきました。

Photo. Tohru Yuasa / Text. Yoko Yagi / Edit. Pomalo Inc.

お客様の気持ちを第一に考えないと多くの人に愛される空間は作れない。

― 実店舗のよさは何でしょうか?

インターネットでは味わえない、物を得る以上の体験ができることではないでしょうか。今お話させていただいている場所、ポール・スチュアート青山店もそのよさが表れていると思います。ただお洋服が並んでいるのではなく、自分好みの生地やボタンなどを選べるジャケットのオーダーメイドのサービスがあったり、スペシャルなゲストを招いたセミナーを開催したり、気持ちのいい接客をしてくれる販売スタッフがいたりと、五感をフルに使って楽しめる空間になっていますよね。今は体験型が実店舗の大きなキーワードです。百貨店や商業施設、ホテルのクライアントからも必ず出る言葉ですし、私も重要視しています。

― 体験型の空間を考えるうえで必要なことはありますか?

今ですとインスタグラムに映えるフォトジェニックな撮影スポットをいかにたくさんセッティングできるかがポイントです。日本をはじめアジア圏の方々はインスタグラムが欠かせません。クライアントからもまず最初にリクエストされるのが、インスタグラムを意識した空間プロデュースです。昔は商業施設でもレストランでも許可なしに撮影すると嫌がられましたが、SNSの発達によって今はほとんどが撮影OK、大歓迎ですよね。たくさんの人がアップすればするほど大きな宣伝になりますから。

― 空間作りにも時代が反映されますね。

はい。どのあたりにどんなものを置いたらお客様の心にヒットしてインスタグラムにアップしてくれるだろうか、今はそのことばかり考えてしまいます。昔はそのようなリクエストがなかったから感慨深いですね。けれど、できる限り幅広い世代の人をたくさん集めることが空間プロデューサーの腕の見せどころ。難しいですがやりがいを感じます。

― さらに仕事をするうえで大切にしていることは?

クライアントではなく、空間に訪れるお客様の目線で常にいること。それとプロジェクトに携わるスタッフの思いや個性を生かすことです。相手を思いながら、その人が喜ぶことを仕掛けたい。先ほどもお話しましたが、やはり何よりも思いが大切。どちらかというと表舞台よりも裏方に徹するほうが好きなタイプで、それは学生時代から全然変わっていないと思います。だからでしょうか、相手を引き立たせるような黒や紺のシンプルな格好をしているほうが自分は落ち着きます。

― 今着用されている2ピースのセットアップも紺ですね。

ポール・スチュアートの新作でスタイリングさせていただきましたが、やはり習慣というか自然と紺を選んでしまいます。この2ピースのセットアップはシンプルですが品があってシルエットもきれいだったので迷わず選びました。私自身、今みたいにスカーフやジュエリーでアクセントをつける装いが好きなので、このセットアップは着まわしが効いてビジネスシーンで重宝すると思います。1日に重要なクライアントの打合せやパーティなどフォーマルなシーンが重なった時でもアクセサリーを変えるだけで印象ががらりと変わりますからね。相手を引き立たせながらアレンジの効いたデザイン。独立してからはより一層、そういうところに意識をしながら仕事着を選ぶようになりました。


(池貝 知子様着用アイテム)
TOP ¥26,000 (+TAX)
SKIRT ¥26,000(+TAX)
SCARF ¥15,000(+TAX)

問い合わせ先/ポール・スチュアート 青山店 Tel.03-3406-8121

PEOPLE PROFILE

池貝 知子 Tomoko Ikegai
株式会社アイケイジー代表取締役/空間プロデューサー

日本女子大学家政学部住居学科を卒業後、株式会社松田平田坂本設計事務所(現・松田平設計事務所)に入社。独立後、2006年に株式会社アイケイジーを自ら立ち上げる。住居や商業などの建物設計にとどまらず、土地選び、インテリアや照明のデザインとスタイリング、オーディオ環境の提案、庭の植栽やセキュリティの計画など携わる業務は多岐に渡り、その活動は国内外で注目されている。これまでに手がけた主なプロジェクトに代官山T-SITE(2011年)、蔦屋家電(2015年)、B&B ITALIA JAPANショールーム(2016年)などがある。

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