新たな一歩を踏み出すためには、手放すことを迷わない。―嵜本晋輔(SOU 代表取締役)中編
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新たな一歩を踏み出すためには、手放すことを迷わない。―嵜本晋輔(SOU 代表取締役)中編

時代が注目するキーパーソンに、ポール・スチュアートが迫る「STYLE SESSION」。今回のゲストは嵜本晋輔さん。もとJリーガーという異色の経歴の持ち主だが、引退後、ご家族が手掛けていたリサイクルショップの経営に携わると、商売人としての才能が開花。現在は株式会社SOUの代表取締役となり日本屈指の実業家となった。そんな嵜本さんがポール・スチュアートのスーツを着用。スーツに対するこだわりから、アスリートからビジネスマンへの転換、そして起業してからのお話などじっくり伺いました。

Photo. Tatsuya Yamanaka(Q+A) / Text. Kei Osawa / Edit. Pomalo Inc.


起業への後押しとなった、持ち前のポジティブシンキング


― チームから戦力外通告を受けたときの率直な感想を教えてください。

自分のサッカー選手としての実力は自分が一番よく知っていたので、限りなく低い可能性にかけるよりは、早く手放して次の世界に行く方がいいなと思いました。

― 切り替えが早いですよね。

たしかにそうでしたね。でも、自分の中で力を出し切ったにも関わらず戦力として認めてもらえないのであれば、これから先、私がいくら頑張ってもダメだと思いますし。逆に考えれば、もしその当時現役を続けることになっていたら、今の自分はないわけじゃないですか。そうやって今まですべてをボジティブに考えることができているおかげで、ほとんどのことがうなくいっているように感じます。

― と、言いますと?


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ガンバ大阪をクビになったというよりも、クビになれたので今があるという感じです。とにかく今、現実に起きていることを全てポジティブに考えることができたら、人生が楽しくなると思います。昔からこういった考え方ですが、最近はより強く思うようになりました。プロサッカー選手の場合、弱小でもプレイできるチームがあれば選手を続けるという選択をしがちですが、でも僕は手放したんです。そうやって1年でも早く諦められているというか切り替えられているので、次の世界にチャレンジができたのだと思っています。


サッカーを手放すも、新たな仕事を始めるも、大事なのはプライド


― 今まで積み上げてきたものを手放すことって、なかなか大変ですよね。今、現役を続けるかどうか迷っている選手に声をかけるとすれば、何とアドバイスをしますか?

「迷うな、手放せ」という感じですね。特に、数年やってみて自分が楽しむことが見つけられないなら、その先も難しいと思うんです。仕事って受け身でやるばかりでは成長できるはずもないですから。自らがチャレンジすることによって、また努力することで仕事が楽しくなって、無意識に継続ができるわけで。損得勘定じゃないですけど、私は戦力外通告をされた際、「(サッカーを続けることで)ここに自分の人生を捧げていいのか?」みたいなことを客観的に考えたのですが、サッカーで成功する確率がビックリするくらい低かったんですよね(笑)。でも中には、その低い確率にかけるプロのアスリートもいます。やっぱりそれを手放すことはリスクであり、変なプライドが邪魔して辞めることを受け入れたくないですし。でも実は、プロのアスリートは、(もう通用しないということを)自分が一番わかっていると思います。わかっているけど、プライドで辞めない方が多いのだと感じています。僕の場合、逆に「次の世界で成功してやる!」というプライドはめちゃくちゃ高かったんです。だからさっと辞めることができました。

― では、現職を選んだ理由は何だったのですか?

もともと父親がリサイクルショップを経営していて、とりあえずファミリーで何か学べるものがあるかなっていう感じでした。でも素人の自分がビジネスとして深く知ってみると、おもしろいなって純粋に感じられるものがあったんですよね。私たちは当時リサイクルの電化製品や家具、オフィス用品などをメインに扱っていました。一般の方から物を買って、それを再販し、事業者が買いにくるというのがメインの流れだったのですが、不必要な人から、必要としている人へ物が流れるだけで何倍にも価値がふくれあがるという体験が、私には目からウロコだったのです。例えば、一般消費者の家に行って数千円で壊れた冷蔵庫を買って、それをメンテンスして販売すると数倍の値で売れる。それで稼げるということはすごく面白いと思ったんです。その後、商材が家具や電化製品に加え、ブランド品など色んなジャンルのものを一般のお客さまから買って、欲しい人にネットを通じて売ったりすることにのめり込んで行きました。

>>後編に続く(3月26日(月)公開予定)

>>インタビュー前編
有能なビジネスマンとは、未来のために切り替えられる人―嵜本晋輔(SOU 代表取締役)前編


(嵜本 晋輔様着用アイテム)
SUIT ¥99,000(+TAX)
SHIRT ¥21,000(+TAX)
VEST ¥30,000(+TAX)
TIE ¥15,000(+TAX)
TIE BAR ¥7,000(+TAX)
POCKET SQUARE ¥5,000(+TAX)

問い合わせ先/ポール・スチュアート 青山店 Tel.03-3406-8121

PEOPLE PROFILE

嵜本 晋輔 Shinsuke Sakimoto
株式会社SOU 代表取締役社長

1982年、大阪府生まれ。関西第一高校卒業後、Jリーグ「ガンバ大阪」への入団と同時に関西大学に進学。2001年~2003年までガンバ大阪に在籍後、2004年に引退。引退後は父親が経営していたリサイクルショップで経営のノウハウを学び、2007年にはブランド買取専門店『なんぼや』を関西にオープン。その後東京進出を果たし、2011年に株式会社SOUを設立し、同社代表取締役に就任。『なんぼや』のほか、予約もできる買い取り専門店『BRAND CONCIER』、BtoBオークション事業『STAR BUYERS AUCTION』、BtoC事業『BRAND RESALE SHOW ZIPANG』、『ALLU』を展開。

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