過去の成功体験が30代の自分を励ましてくれた。─菊間千乃(弁護士) 前編
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過去の成功体験が30代の自分を励ましてくれた。─菊間千乃(弁護士) 前編

時代が注目するキーパーソンにポール・スチュアートが迫る「STYLE SESSION」。今回のゲストは弁護士の菊間千乃さんです。フジテレビアナウンサーからの転職。メディアから法廷へと活躍の場を移したパワフルな姿に、同世代の女性はたくさんの刺激を受けているでしょう。真実とは?お金とは?幸せとは? 裁判の背景には必ずそういった永遠のテーマが潜み、弁護士はその部分に触れながら、どのようにして依頼人との信頼関係を築き、どのようにして依頼人の弁護をするかが要となります。その中で菊間さんが大事にしていることは何か。どうやら”経験”と”笑顔”がキーワードのよう。ご本人からそのあたりを詳しく語っていただきました。

Photo. Hideyuki Seta / Text. Yoko Yagi / Edit. Pomalo Inc.


日本一難しい司法試験への挑戦


― アナウンサーから弁護士へ。大学では法学部に在籍されていたので、もともとは弁護士を目指していたのでしょうか?

最初からフジテレビのアナウンサーになりたくて法学部に入ったので、当時は弁護士になろうとは思ってもいませんでした。ただ同級生の中にはもちろん弁護士を目指す人もたくさんいたので、何となく興味はありましたね。日本一難しい試験ってどんなものだろうと。弁護士という職種に対してではなく、試験そのものに対する興味ですかね。当時、女性のアナウンサーは30歳を過ぎて第一線で活躍している方は少なくて、自分も20代でやり切るんだっていうくらいの気持ちでいましたからアナウンサーを10年やりきったら次は司法試験を受けてみようかな、と。それが大学4年生の時。そういう意味では、初志貫徹ですね。

― 経歴を拝見すると、10代から様々な難関を突破して上へ上へと目指す印象を受けます。菊間さん、根っからのチャレンジャーですね。

幼少期から負けず嫌いのスポ根(スポーツ根性)大好き少女でした。小学生のころから運動会前は自分で練習メニューを考えて、ダッシュ何本うさぎ跳び何往復とかやったり、食事に気を付けてみたり。当時はスポ根アニメが多く、『アタックナンバーワン』『エースをねらえ』『巨人の星』や『あしたのジョー』など。そういうのを見て育ったせいか、努力をして結果を出すことに喜びを感じるんです。「努力」がポイントで、すんなりできることには興味がないんですよね。あえて自分が苦手な方に行くというか、自ら茨の道を歩みたくなるというか。根がドMなんでしょうね。今できないことでも、やり続けたらきっとできる。だから投げ出さない。あきらめない。それが私の核になっているのは確か。その最たるものが、司法試験です。本当に難しくて勉強中は大変なこともたくさんありましたけど、投げ出そう、途中で止めようとは一回も思いませんでした。これまでも努力をして結果を出してきたという過去の成功体験が、30代の自分を励ましてくれました。


マイカラーは白と紺パンツスーツは戦闘服


― 根っからの努力家ですね。それが服装にも表れているのでは。今回、ポール・スチュアートの新作の中からお選びになったパンツスーツを拝見してそう感じました。潔くシンプルにまとめていらっしゃいますね。

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え、どうなのでしょう……。でも白と紺は昔から大好きで、同じ色のトップスもパンツも「どこか違うの?」と他人から言われるくらい、似たデザインのものを10着以上持っています。別に意識しているわけではありませんが、気がつくと似たものだらけ。たまに茶色や差し色で赤やピンクを合わせたりしますが、だいたいはこの2色でシンプルに着こなすのが私の定番スタイルです。白紺といっても素材やブランドによって微妙に色が違いますから、そのグラデーションで楽しむのが好きですね。柄物やレース、女性らしい柔らかい素材なんかは実は苦手で、無地オンリーという点もポイントです。このスタイリングは法廷に行く時をイメージしてみました。
パンツスーツは私にとって戦闘服。ビシッと決めて行くぞ!みたいな。ジャケットの袖を通すと、やる気のスイッチが入りますね。そういう意味では靴にもこだわりがあって、ヒールが8cm以上ないとダメ。そのくらいの高さがないと気合が入らないというか。事務所で作業する時やゴルフをする時にフラットな靴を履くと、上司や友人から「お、今日は低いね」と。素の自分を見られた気分でちょっと照れちゃいますね。

― 弁護士は法廷に立つ際、服装にルールはありますか?

特に決められたルールはありません。皆さんが驚くような派手な服装をしている弁護士もいますよ。いつも着物という弁護士の方もいるらしいです。法廷に行くと、いろんな弁護士の方とお会いしますが総じてベテランの弁護士の方が、おしゃれな方が多いですね。若いとどうしても、気合いが入りすぎているように見えちゃうから(笑)。私のボスの松尾もおしゃれですよ。サスペンダーは必ずして、ネクタイとカフス、チーフは同系色に統一するのが定番。私の憧れの女性弁護士は、アメリカのテレビドラマ「グッドワイフ」のアリシア。あんな風にカッコよくタイトスカートを履いてみたいなぁって思います。
>>中編に続く(2月13日(火)公開予定)


(菊間 千乃様着用アイテム)
JACKET (FIRST JACKET) ¥79,000(+TAX)
PANTS ¥43,000(+TAX)
BLOUSE ¥29,000(+TAX)

問い合わせ先/ポール・スチュアート 青山店 Tel.03-3406-8121

PEOPLE PROFILE

菊間千乃 Yukino Kikuma
弁護士

東京都出身。早稲田大学法学部卒業後、フジテレビに入社。アナウンサーとして活動するかたわら大宮法科大学院大学にて法律を学ぶ。2007年にフジテレビを退社。2009年に大宮法科大学院大学を修了。翌年、司法試験に合格。第64期司法修習を経て弁護士になる。現在、弁護士法人松尾綜合法律事務所に所属。趣味のゴルフが縁で、週刊「ゴルフダイジェスト」で”菊間千乃のスタートの時間ですよ!”の連載ページを担当。2017年、J.S.A ワインエキスパートの資格を取得する。

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